【仁義なき戦い】 秀でた一芸 VS 器用貧乏

War

一芸に秀でた人と何でも平均的にこなせる器用な人、人呼んで器用貧乏。
この両者の間では古くから隣の芝生レベルの争いが絶えなかった。
そろそろ誰かがはっきりとジャッジを下さないと、両者はいつまで経っても浮かばれないのではないだろうか。
なので本日は私が主観的にジャッジを下してみようと思う。

■一芸に秀でた人とは?
これは本当にそのままで、何かしら得意なことだけを長く続けたことにより会得した無双奥義の持ち主を差している。
とにかくこの道で誰と比較されても勝てる見込みのある、三國志で言うなれば呂布タイプがこれだ。
強い。とにかく強い。
しかし得意技を取り上げられると何もできない。
そんな極端なタイプがこの一芸タイプだ。

■器用貧乏とは?
呂布に比べると見劣りはするものの、知勇兼備で何でもこなす。
使える局面が割と多いのが、この器用貧乏タイプだ。
三國志で言うなれば呂蒙タイプがこれだ。実にリアルなところだと言えよう。
悪くはない! 悪くはないがあと一歩何かが欲しい!! そんな人を熱くさせる愛すべき存在だ。

さて、この両者。
いざ戦うとどちらの方が強えぇのか。
一見、呂布有利のようにも思える戦いだが、私の見方は違う。
ここの読者的に音楽に例えると伝わりやすいかと思うので、音楽活動に置き換えて紐解いてみよう。

とりあえず歌がもの凄く上手いボーカリストを例に挙げてみよう。
まず、この人を彼と定義しておこうか。
彼の歌は誰が聴いても心酔するほど素晴らしい歌唱力を持っており、その実力は誰もが認めるところだ。
しかしどうしたことか。
誰もが心酔したはずの彼の歌が、何だか最近はめっきり人の興味を惹けなくなっていた。
どうやら飽きられてしまったらしい。
どれだけ素晴らしいものでも、それが当たり前の存在になってしまうと人は慣れ、やがて飽きが来る。
いわゆる世の絶対の真理、諸行無常の訪れである。

一方その頃、器用貧乏な彼はどうしているだろうか。
彼は歌唱力こそ大したことはなかったが、持ち前の器用さを活かしてイラストと歌を融合した新たなショービジネスの輪の中にいた。
彼は足りない実力を、実に上手く他のアイデアでカバーしていた。

まあ、割とこれは極論ではあるものの、似たようなことが実際に起こり得る確率は高いのではないかと思う。
なぜこのような結果が予想されるのか。私の考えはこうだ。

■プライドの高さ
短期決戦ならば、間違い無く呂布の圧勝だっただろう。
しかし人生は短距離走ではない。マラソンなのだ。
最後にゴールテープを切った者が勝者なのだ。
彼が勝ち続けるためには、果てしない道のりを常に全力で走り続ける必要があった。
聴衆もまた、それを望んでいたし、彼自身もそれを理解していた。
一方、真正面から戦っても勝てないことを知っていた器用貧乏な人は、勝つためのアイデアを練りながら走っていた。
人生は終わるまで何が起きるか分からない。
武器はたくさんあるに越したことはないのだ。

■時代の流れ
昔は一芸に秀でているだけでも、その世界で生きていけた。
しかし今は情報も文化も多様化しており、一芸程度では誰も見向きもしない。
何かしら斬新なアイデアを何度も打ち続けることができなければ、厳しいと言えるだろう。
つまり、一芸には秀でていなくとも、様々な局面に器用に柔軟に対応できる発想力と行動力こそが最も重要だと言える。
それさえあれば、正直音楽以外の道も簡単に開ける。
言ってしまえば、つまづいたとしても絶対に転ばない人生を歩めるということだ。
昨今の多様化された社会、視野は広く取っておいた方が何かと良いように思うんだ。

■私が思う究極の存在
チート能力です、チート。
全ての能力が平均以上の器用貧乏。
つまり、たった一人で何でもできる人。ここまで来ると器用貧乏とは呼ばない。

多才。

誰の手も借りずに最後まで自分で責任を持って、全てを高次元でこなせる人。
音楽活動で言えば、絵も描けて動画編集もできて歌も歌えて作詞も作曲も出来てアレンジもできる。
更にMIXもできてマスタリングもできて、宣伝展開や売り方も考えることができて、ライブやメディア展開などでちゃんと矢面にも立てて面白い話題を即興で提供できる。
尚かつ華がある。もしくは個性的な毒がある。

ここまでを本当に一人で出来るなら、間違い無く多才な人。
というかこれからの時代、こういう人が望まれて行くんじゃないかな、とは思う。
何しろメディア側が使いやすい。
アーティストはたいがい我が儘だけど、聴衆はもっと我が儘で更に飽き性だからね。
これくらい完璧な存在を目指しておいても、決してやり過ぎとは思わないかな。
少なくとも、音楽以外の武器をいくつかちゃんと持っておいた方が良いと思います。
人の可能性は、たったひとつの得意な何かで計れるものではないのだから。

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Mr.ASK

「六弦アリス」 や 「七幻シュトラーセ」 という、アンダーグラウンドな音楽ユニットの主宰。
有言実行。

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