【ここがヘンだよ】 同人音楽

ここが変

「何か新しいことがしたい」

表現に身を置く人たちと話をしていると、みんなこういったことを言う。
おそらく何かしら表現者としての自らのあり方について、漠然と疑問を抱えているのだろう。
私は様々な業界の知人や友人たちと、たまに意見交換をするようにしている。
そこで出て来る話はたいてい、こういうイラストは人の目に触れやすい、とか、こういう音楽は受ける傾向にある、とか、こういうビジネスモデルはもう古いだとか、そんな内容だ。
とにかく共通しているのは、もっとあれはこうした方が良い。
なぜなら世の中の動きはそうなりつつあるから。
みたいな、そんな話がとにかく多い。
正直、書店で経営戦略の本を適当に選んで一冊読めば2時間程度でわかるようなことを延々と議論しているのだ。
しかし残念ながらそういった議論はとても楽しいので何か負けた気がする。

とはいえ、彼らの言い分は基本的に正しい。
しかし正しいがゆえに振り出しに戻りやすいのだ。

どういうことかと言うと、既存のコミュニティの中でより上を目指す表現者にとって、単純にクオリティを追求することや効率的に動いて行く方法は、彼らが言う通り、明らかに正しい。
しかしそれは本当の意味での 「新しいこと」 ではないのだ。
あくまで既存のコミュニティの中での “新しい” や “正しい” に過ぎない。
つまり、既に存在する 『古い枠組み』 の中での 『別の選択肢』 なのだ。

私はバカだから 【誰にも考えつかない何か】 なんてものは、思いつかない。
だけど何か 『新しい』 への入り口には立っているような気がしている。

私はね、本当に新しいことをやろうとするなら、自分で新しい世界を作っちゃった方が早いと思っている。
既存のコミュニティの中で生きるんじゃなく、そもそもそのコミュニティ自体を作った方が幸せになれるんじゃないかと感じているのだ。
もちろん既存のコミュニティの良い部分は受け入れていいと思うんだ。
そこは合理的に捉えた方が良いだろうし。
だけど何か新しいことをやろうとしているのに、結局既存のコミュニティの中で善し悪しの判断を下されてアイデアを潰されるくらいなら、自分に合った世界を作った方が良いように思うのね。

で、ここまで来るともうひとつの問題が出て来る。
「新しいのはいいけど、それが面白いのかどうか」 問題。
何を面白いと思うかなんて実際は人それぞれだ。でもこれだけは言える。

自分が楽しいと感じた一人目のファンでなければならない。

自分が楽しいと思えないものを誰にどうやって斡旋するんだ? という話。
あとは自分と趣味の似ている人を少しずつ増やせばいいだけなんだ。
誰にでも簡単にできる。
難しいのはこの先なんだ。私もまだ答えが見つかっていない。

私はね、ずっと思ってたけどこれまで我慢して言わなかったことがある。
今日は言わせてほしい。

何でも好きなことができる同人というフィールドで音楽活動をやってるにも関わらず、明らかにどこにでも代わりがいるような音楽をやってるサークルはいったい何がしたいんだ?
言いたいことがないからなのか何なのか、歌詞までどこにでもあるような内容で何も響いて来ない。
まして新しい何かを模索しているようにも見えないし、完全に趣味と割り切っているようにも見えない。

あのね、表現者にとって最も重要なことは、売れることじゃないでしょ。
共感してもらうことでしょ。
そしたら仲間が増えて、「楽しい」 をそこにいるみんなと共有できるじゃない。
そこに独自のコミュニティが出来るじゃない。
結果みんなハッピーじゃないですか。
そもそもそれを求めてここ (同人) へやって来たはずじゃなかったの?
そういう世界はダメなんですか!? もう古いんですか!?

あのね、みんな実力はあるのに個人的に何だか歯がゆいんだ。
いい加減、そろそろ本当の意味で 【新作】 出そう。
新作を名乗った旧作はもうみんなとっくに飽きてる頃だ。
私も頑張るからさ、一緒に何か面白いことをやろう。

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Mr.ASK

「六弦アリス」 や 「七幻シュトラーセ」 という、アンダーグラウンドな音楽ユニットの主宰。
有言実行。

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